St. George' s Hospital。白地に赤の十字は、「イングランド」の旗(イギリスの国旗はユニオンジャック)。St. Georgeがイングランドの守護神だからなのかな?
エコーの結果。妊娠・出産で病院に支払った唯一の物。妊娠・出産でイギリスの病院に支払った唯一の物。
エコーは、どうやら全妊娠期間を通じて一度だけのようだ。結構時間をかけてエコーをとってくれ、「性別知りたい?」ということもきかれる。エコーそのものは無料だがエコーの画面のハードコピーを希望すると、台紙をつけて£3でもらえる。
エコー(妊娠35週)
GPに行く
GPは、二週間に一度、予定日が近づいて来ると一週間に一度の割合で診察をしてくれる。ほとんど問診だけだが、気になることなどを尋ねてくれ、血圧を測り、触診して胎児心音を聴き、尿検査をしてくれる(GPによる内診は、一度もなかった)。
病院から届いた手紙(左)。「17日後までに連絡がなかったら、予約は必要のないものと見なします。」という一文が含まれている。
助産婦が今回の妊娠、以前の妊娠、これまでの既往歴、アレルギー等について尋ねてくる。医学用語が英語で理解できていないと、ちんぷんかんぷんかも。そして、その情報がプリントアウトされると、A4サイズの紙のファイルに綴じ込んで、はい、と渡される。「あ、これがイギリス版母子手帳なんだね」と思うが、これは母子手帳というよりカルテに相当するもので、出産後病院に回収されてしまう(必要な情報は、出産で入院するまでにコピーを取っておいた方が良い)。母子手帳の、出生後の記録に相当する分だけノートになっていて、出産後にもらうことになる。あと、

「大したものではないんだけどね」

と言いながらB4サイズくらいのビニール製の袋をもらう。その中には、色々な会社の試供品やクーポン券、妊婦の登録書などが入っていた。その後、採血をして次回の予約を入れて終了。この時、

次回の助産婦の診察は何月何日、
エコーは何月何日頃に予約を入れて、
そして予定日がいついつだから、何月何日(予定日の約一週間後)までに産まれてなかったらここへ来なさい。

ということも言われる(妊娠9ヵ月にもかかわらず、「病院が混んでいる」という理由で次の診察は一か月後。つまり予定日直前なので、早く産まれたらもう来ないかも、という日程になった)。当然ここの病院でも支払いなどはなし。
病院で診察(妊娠33週)
最初にGPに行ってから約一ヵ月して病院(St. George’s Hospital)から手紙が届く。それには、

「この手紙の日付から17日後までに病院に電話して助産婦(midwife)の診察の予約をしなさい」

ということが書いてある。ところが、計算するとその期限まであと二、三日しかない。いつまでたっても連絡をよこさない割りに、やっと手紙が来たと思ったらすぐに予約の期限か・・・と突っ込みを(イギリスの郵便Royal Mailにも)入れたくなりつつ電話をして何とか最短(といっても一週間後)の空いている日に予約をする。
予約を入れたら、その日時の確認と案内の手紙を送る、と言われるが、なんとそっちの手紙の方は電話した翌日には届いた
病院の予約を取る(妊娠第32週)
GPに診察日を電話予約。予約した日に行くとまず、妊娠中で現在の週数と予定日を伝える。その後問診が色々。出産はどこの病院を選択するか、その選択肢はWimbledonの場合はSt. George’s HospitalかKingston Hospitalかになるが、後者は「totally booked」といわれ、結局選択の余地なし。

で、前者に行くことになったのだが、かかりつけ医から病院の紹介システムは日本とは異なる。GPからの紹介状は患者が病院へ自分で持っていくわけではなく、GPからの紹介状をFAXなどで受け取った病院の方が患者に

「紹介状をもらったからあなたを当病院で診察します。電話をかけて予約をしてください」

という内容の手紙を郵便で送ってくる。GPからは、

「普通は手紙だけど、今回は急ぐ(既に28週なので)必要があるからFAXを明日送るよ。病院から連絡があったらAntenatal Clinicに行くように」

といわれる。それで、期待して数日待っていたが、全く連絡なし。GPの次回診察時(二週間後)に

「もう連絡来た?」といわれたが

「まだ」というと

「おかしいですね、もう一度FAXしてみるから待ってみなさい」といわれる。

そういいつつ、GPは触診と胎児の心音を確認して、問題ないね、尿検査もしておくね、などと言ってくれる。
ちなみに、診察終了後は診察室を出て直接受付までいって次回の予約をしたら終わり。精算を待つ必要も、もちろん支払いをする必要もなし。
GPに行って、病院へ紹介してもらう(妊娠第28週)