蒸気機関車牽引列車で窓から顔を出しているのは、冷静に考えたら自殺行為のようなもので、途中から煤煙が目に入ってとても目を開けていられなくなった。
C62ニセコ。撮影に行けたのは一度だけ、運行最終年の1995年。大学を休んで「白鳥」で行き、函館発 「日本海」で帰ってきたのも今となっては思い出の一つ。この年が最終運行年になるという話を、その時点で知っていたのか知らなかったのか記憶は定かではないが、年々運行日数が減り、学生時代の行けるうちに行っておくということで決断したような気もする。10月8日の日曜日と、一日おいて10日の体育の日とに運行される時を狙った。8日に乗車、10日に撮影、と計画したが一か月前の発売日にみどりの窓口に並んだが指定券は瞬殺状態。10日の分は、30分以上前から窓口に並んで手にすることができた。
塩谷駅を出発するシーン。写真では全くわからないが、この時は何度か空転しながら走り去っていった。
夕方の斜光線を浴びて塩谷駅に停車中の下りC62ニセコ号。
小沢−銀山のS字カーブを行く。昔の趣味誌には山線を走るシロクニが「ジェット機のような音を響かせながら」疾走していったと書か れていたが、撮影に夢中で音までは聞いている余裕がなかった。しかし、シロクニは、思っていたより速かった。
小樽築港駅で、本日の運行を前に客車と連結されて待機する。
C62 3