ピーク | オフ・ピーク | |
ゾーン1−2 | 6.60 | 5.10 |
ゾーン1−3 | 7.80 | なし |
ゾーン1−4 | 9.00 | 5.70 |
ゾーン1−5 | 11.20 | なし |
ゾーン1−6 | 13.20 | 6.70 |
ゾーン2−6 | 8.00 | 4.60 |
観光用に今なお走る、「ルートマスター」型二階建バス
オイスターカードの購入は、地下鉄の駅、街中の売店の他、イギリス国外からのネットで買える(ただし、アメリカ、香港などの国からのみで、日本からは不可能のようです)ようです。
意味もなくICOCAと並べてみました。
その地下鉄・バスなどに乗るのに便利な物が、「Oyster Card」というものです。オイスター、牡蠣(かき)です。なんで牡蠣なんでしょうね。調べてみたら、「貝が中の真珠を硬い殻で守っているのと同じように、このカードは所有者のお金を守る」という意味からだとか。
詳しくは
http://www.rfidnews.org/library/2002/12/01/a-tube-full-of-oysters-london-goes-contactless-/
を読んでみてください。
あと、「Smarter, Faster, Oyster」というキャッチコピーもありますし、蠣を横から見たところがロンドンの中心を蛇行するテムズ川とそっくりということもあるとかいう話もあります。
仕組みは日本のICOCAやSUICAと同じICカードです。自動改札機にタッチしたらゲートが開く仕組みです。この「オイスターカード」、使い方は二種類です。
一つが「Pay as you go」、もう一つが「travelcard」です。
Pay as you goというのは、日本でいうプリペイドのことです。
Pay as you goにしておけば、値段の高い地下鉄、バスも現金払いの半額か、それ以下になる(それでも円に換算すると決して安くない)というのが大きな利点です。
あと、いちいち切符を買うのに並ばなくても良い、というのも利点です。ただし、チャージした分がなくなったときに再度チャージ(top-upというらしい)しようとしたら、地下鉄の駅以外には日本のような機械がないのでやはり窓口に並ばないといけません。また、なぜかPay
as you go場合だけ、デポジットが£3取られます(いらなくなって返却するときに返金されるそうですが)。また、「プライスキャップ」制度というのがあって、一日のうちにバスならバスで上限金額が定められていて、何度乗ってもその上限金額以上は引き落とされないという便利なものがあります(一日乗車券と同じことですね)。
Travelcardというのは定期券のようなもの(1日、7日、一ヶ月、一年単位で発売)ですが、日本と違うのは発着駅指定なのではなくて、「ゾーン式」という点です。
ロンドンの地下鉄のうち、「セントラルライン」という環状線の内側とその周辺が「ゾーン1」です。そこから郊外へ行くと「ゾーン2」、「ゾーン3」と「ゾーン6」まであります。
このうち、自分の使うゾーンを選択して構成します。
例えば「ゾーン2と3」というカードにすると、そのゾーン内の地下鉄、National Rail Service(旧国鉄)のどの駅で乗り降りしてもO.K.ということです。
また、トラベルカードにしておくと、路線バスは乗り放題です。例えば、ゾーン3だけのトラベルカードを持っていた場合、セントラルに行く場合は少し時間はかかりますが、バスで行けば余分にお金を払う必要がありません。
ところで、トラベルカードに関しての謎が、Day Travelcardで「ゾーン1−3」と「ゾーン1−5」だけOff-Peakの設定がない、ということです。
下の表は、Day Travelcard(1日乗車券)の料金表です。何故だか、「ゾーン1−3」と「ゾーン1−5」にはオフ・ピークの設定がありません。したがって、オフ・ピーク時間帯(平日午前10時以降や、土曜休日)に「ゾーン1−3」のDay
Travelcardを買おうとすると、より広域に有効な「ゾーン1−4」のそれよりも高くなってしまう、という不思議なことになってしまいます。
ロンドンといえば地下鉄と二階建バスですね。
地下鉄は、あまりの値段の高さに驚かされます。2007年1月から、地下鉄の初乗りは£4(約1000円)と、おそらく世界一運賃の高い地下鉄になっています。
二階建バスは、昔ながらの旧型バスが2005年12月に姿を消したそうです(ただし、観光客の多い二路線の一部にだけ今でも走っています)。
ロンドンの交通