(左)カーライル駅。
(右)宿泊したホテル。
Keighleyから約2時間、列車は終点Carlisleに到着。本日はここで宿泊。駅から徒歩約5分のCrown & Mitre(王冠と司教冠)という名のホテル。歩行者天国になっている広場に面しておりロケーション抜群。高速インターネット可、という触れ込みだが、部屋までは電波は届かず、フロントの前までパソコンを持っていかねばならない。それ以外には宿泊料に含まれていた朝食も悪くはなく、全体的には満足いけた。しかし、このCarlisleという街、夕方5時を過ぎるとほとんどの商店が閉まってしまい、観光はおろか買い物もろくにできなかった
(左)Settle Carlisleの間の駅舎は、写真のような石組み赤ペンキで統一されているようだ。
この路線は1875年Midland Railwayによって開業、1923年に同鉄道がLondon Midland & Scottish Railwayと合併の後次第に距離が長く勾配も多いために廃れていき、1980年代には1日数本の列車しか通らずまた途中の駅もほとんどが閉鎖、廃線も検討された。しかし反対運動の結果補修して営業継続が決定、現在では混雑する西海岸線を避ける貨物列車が頻繁に通ったり、線路工事による迂回路として使用されたりとこれまでになく賑わっている。
(下左)リブルヘッド陸橋を車内から見る。
(下右)沿線風景。
再びHaworthからKeighleyまで戻り、今度はNorthern Railのディーゼルカーで北上。「セトル・カーライル線」としてガイドブックにも載っている景色の良い路線だ。車窓はイギリスには珍しく小川が流れているのが見えたり、岩肌の山があったりする。それもそのはず、沿線はKeighleyの次の駅Steeton & Sildenを過ぎた後からYorkshire Dales National Parkの中を走っているのだ。そして、しばらくしてRibblehead Viaductという石組みの橋梁を渡る。その後も列車は良い景色の中を走っていく。
(左)ハワースの街はこんな坂ばかり。両側には、日本語で案内の出ているB&Bや、観光地っぽい土産物屋などが並んでいる。
(下左)ヒースの花が咲く丘。緑の中に、ピンク色の部分が所々に見える。
(下右)ヒースの花。実際はもう少しピンクがかっている。
駅を降りて街の方へと向かうが、その道は果てしなく登り坂。しかも石畳なので歩きにくい。「そんな肝腎のこと、地球の歩き方には書いてなかったぞ!」と思いつつやっとの思いでinfromation centreの所までたどり着く。そこで簡単な地図を購入、さらに丘の方まで歩いていくことにした。更に登って登って、ようやくヒースの花の群生しているところまで出た。時間も時間なのでここで引き返すことにした。それにしても、この付近、風が強い。さすがに「嵐が丘」というだけのことだ、と感心して周りを眺めてみると、風力発電の風車が建っていた
Keighley & Worth Valley Railwayの蒸気機関車列車。1951年製のタンク機関車。
LeedsからのMetro Trainの電車。奥に停車しているのが、ロンドンから乗車した列車。
Kings Cross駅に停車中の列車。旧国鉄時代の車両を使っている。車内では無線LANも出来るようになっている(有料)。
Kings Crossから終着のLeedsまで約二時間半。何故だか数分延着。
LeedsからはMetro Trainに乗り換えてKeighleyまで約25分。そこから保存鉄道の「Keighley & Worth Valley Railway」に乗車。大人一人往復£9。列車は路線のほとんどが上り勾配なので盛んに煙を上げながら走っていく。そして終点の一駅手前、Haworthで下車。この駅は、「嵐が丘」で有名なイギリスの作家エミリ・ブロンテの住んでいた所。
湖水地方に向かうのに、たいていの人はロンドンはロンドンでもEustonからの列車に乗るだろうが、今回はKings Cross発。それというのも、Settle Carlisle線に乗るのも目的の一つだからである。しかも、Kings CrossならWimbledonから乗り換えなしで行けるというのも利点。
Kings Cross 8:35発の列車に間に合うようにWimbledonを出発。First Capital Connectの列車は金曜日の朝の通勤ラッシュということもありだんだんと混んで来たが、何故かTulse Hill駅は今日は閉まっているので通過するとのこと。そしてもうしばらく走ってElephant and Castleまで来たら「Kings Cross駅付近で先行列車が立ち往生しているのでこの列車は先へ進めません。地下鉄に乗り換えできる人はそうした方が良いと思います。」というアナウンスが。それを聞いた乗客たちは、半分くらいがぞろぞろと降りていった。自分もどうしようかと思っていたら、扉が閉まって列車は出発。しかし、次のBlackfriars駅に進入する手前で数分間列車は停止。この調子では間に合うかどうかわからなくなって来たので、Blackfriarsで下車、タクシーに。
幸先の悪いスタートだ。
金曜日
旅のコース
 金曜日 ロンドン → リーズ → キースリー → ハワース → キースリー → カーライル
 土曜日 カーライルケズウィクグラスミアアンブルサイドボウネスウィンダミア
 日曜日 ウィンダミアヒルトップリブルヘッド陸橋レイクサイドボウネスウィンダミア
 月曜日 ウィンダミアホークスヘッドケズウィックウルスウォーターハドリアヌスの壁カーライル → エジンバラ
 火曜日 エジンバラ → ロンドン
湖水地方などなど 4泊5日の旅