今夜の宿泊は、費用を抑えるためにSmart City Hostelsという所。駅から徒歩10分ということだったが、駅を出てみたら前を見ても後ろを見ても山。二つの平行する山の斜面に出来たのがエジンバラの街、頂上の一つにエジンバラ城があり、その谷にあるのが駅、と言うわけだ。つまり街歩きは坂道だらけ。そういう「歩き方」の肝心なことがどのガイドブックにも書かれていない。
さて、そのSmart City Hostels、いわば寄宿舎、あるいは合宿所のような感じで、部屋には二段ベッドが並び、テレビなし、電話なし、冷蔵庫なし、バスタブなし(シャワーがあるが、便器の床とシャワーの床が同一面なので、シャワーをすると便器の足もとまで水浸しになる)。まあ、今夜は疲れていて寝るだけなので何でもよいが。
乗車したVirgin Trainの列車。2002年製で、この編成にはアフリカ探検家の名を取って「David Livingstone」と名付けられている。
このあとCarlisleに戻り無事レンタカーを返却。一晩だけのスコットランドへ向けて出発。やって来たVirgin Trainは振り子式気動車のSuper Voyager (221系)。振り子していることには気付かなかったが、制御振り子の動作音のようなものは聞こえた。しかし、それより増してエンジン音が車内まで入って来ていて、嫌でも気動車ということをわからされた。そうこうしているうちにEdinburghに到着した。
(左)ハドリアヌスの長城。周りは羊や牛が放牧されていて、注意して歩かないと糞を踏んでしまう。
(右)ローマ時代の砦跡。ビクトリア朝時代から発掘が始まったのだそうだ。
午後1時半にUllswaterを出発。レンタカーの返却後Carlisleからの次の列車は午後4時53分発。これなら何とか世界遺産に行く暇はありそうだ。

高速道路M6を最初と反対方向に走らせ、2時40分にBirdswald Roman Fortに到着。「ハドリアヌスの壁Hadrian's Wall」というのはローマ時代に北方のスコット民族がイングランドに侵入するのを防ぐ目的で作られた城壁のことだそうだ。いわば「万里の長城のイギリス版」。しかし、あちらは「長城」こちらは「壁」。名前を見てもスケールの違いがわかる。
Ullswater。なるほどこれまでで一番美しい湖と行っても過言ではない。右の写真は、「構造湖」ということがよく分かる。
少しKeswickの横にあるDerwent Waterという湖の横をドライブしてから、最後の目的地Ullswaterに。ここは、その湖で遊覧船を運行している会社の宣伝によれば「England's Most Beautifle Lake」なのだそうだ。そこへ行くまでの道路も見晴らしがよい。
Ullswaterに着くと、有料駐車場はもちろんあったが、路上には「待ち時間は30分以内」という表札が、すなわち30分以内の駐車はただのようだ。これ幸いとそちらの方に駐車。しばし湖畔を歩いて写真を撮る。
一昨日に通っていたところも、晴れると「写真でも撮ってみようか」という気分にさせる。
(左)Thirlmere湖。
(右)低い石垣、放牧場、岩肌の覗く山、という湖水地方の典型。
ワーズワースの通っていた小学校。
Hawksheadの街には、ワーズワースの通った学校が残っているほか、Beatrix Potter Galleryというのがある。それで、街について車を止めようしたら駐車料金は最低金額が「2時間以内£2.20」だった。余り時間もないので1時間くらいで切り上げようと思っていたら何だかとても損な気がして、車を止めずに外から写真だけ撮って帰ることにした。
湖水地方はどこでもが駐車は時間制で、場所によっては1時間が最低単位の所もあれば2時間の所も。時間がなくて駆け足で回りたい場合に最低2時間というのは「来るな!」と言われているようでそういうところはパスしたくなる。そして、「あっちの湖、こっちの湖」というように回っていくと、駐車場代も馬鹿にならない。
Windermere湖に流れ込む小川。晴れていたら美しい。
Windermere駅で写真ののち、昨日は寄れなかったHawksheadに最初行ってみることにした。
天気はようやく晴れ。「湖水地方は雨でも楽しめる」と言われるが、やはり晴れていた方が100倍くらい美しい。
せっかく来たのだから、とWindermere駅に列車の写真を撮りに行く。Transpennie Expressの気動車185系。
湖水地方の最終日。レンタカーは、借りた場所Carlisleまで返却することになっていた。最初の予定で、もしも時間があればCarlisleから数十分の所にある世界遺産「ハドリアヌスの壁」にも行ってみたいと考えていた。
昨日までの間に湖水地方はある程度楽しんだのでせっかくなので世界遺産も、という気分になっていたので早い目にCarlisleを目指すことにした。
月曜日